宇野功芳の部屋で鳴った音――「空気録音」を聴いて

日記

宇野功芳.comとしては、ただならぬ情報が届いた。
なんと、宇野功芳さんの自宅の部屋の「音 サウンド」が空気録音され、WEBで公開されているというのだ。

宇野功芳のオーディオ ――「空気録音」で追体験する“批評の現場”
没後10年を迎えた音楽評論家・宇野功芳の仕事部屋を訪ね、愛用のワーフェデールや真空管アンプによる再生音を「空気録音」で収録。ワルター、フルトヴェングラーらの名演を通して、その音楽観と理想の音を追体験する。

記事にもあるとおり再生装置は以下。

  • プレーヤー/デュアル 一二一九
  • カートリッジ/シュアー V15タイプIV ほかにモノーラル用、SP用として、シュアー M44−7
  • プリアンプ/マランツ7 (管球型)
  • メインアンプ/クオードⅡ(モノーラル用管球型二台)
  • スピーカー/ワーフェデール スーパー3、スーパー8、15の3ウェイを、テレビ音響製9立方マルチホール型キャビネットに収容。
  • 手捲蓄音機/ビクトローラ1ー八〇」

このうち、スーパー8は、Goodman AXIOM 80レプリカに交換。
最初の軍隊を聴いたが、細身の音で、高域がつややかだ。

ウィーンフィルらしい貴族的な音色が再現されている。
うーむむ。

個人的な感想を書くと、これはツィーターであるスーパー3の影響が大きいのではないかと思う。
というのも、Wharfedale super 8 はもっと中域にコクのあるタイプだ。
あるいはGoodmanが細身の音なのかもしれない。
とにかくsuper 8はこんなに高域に量がないし、品位もここまでではない。

3つのドイツ舞曲もすばらしい。
これはキャニオン(エクストン)から出ている宇野功芳先生自身の演奏もすばらしい。録音もふわっとしていて、まろやか、新星日響も非常によい演奏をしている。
僕はワルターより、よい演奏ではないかと思う。
本当にオーケストラの音色が(ことに弦楽器が)、やわらかく捉えられており、素晴らしい。

フルトヴェングラーの音は、デリカシーのある中音域が素晴らしい。
これはマランツ7によるのだろうか。

個人的には、この”空気録音シリーズ”継続希望だ。
というのも、ステレオ初期や、デジタル時代の音源だとどう音が鳴るか、が気になる。
例えば、ワルダー/コロンビアの田園(VPOとの比較もいい)、インバルなどの最新録音などもどうなるかだ。

僕自身このお部屋で音楽をきいたことはないが(夢だ)、たしかに聴いていると音を忘れて音楽に浸れそうな雰囲気が感じられる。
もちろん、マイクごし、僕の装置ごしだが、かなり説得力のある音を想像することはできると思う。
例えば、吉田秀和さんで、同様のことをやってみても企画として面白いと思う。
続編に大いに期待したい。

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