病膏肓 ~Wharfedale super 8入手編~

日記

病膏肓というやつである。
なにが?
自分の「宇野功芳オタクぶりである」
Twitterで知っている人もいらっしゃるが、自分は宇野功芳が大好きだ。
どれくらい好きかというと、

中学生の頃から文通していた。

・図書館で『たてしな日記』をほぼ全文書き写した。(コピー機はあったのになぜ?)

大学で東京に進学する時、宇野功芳と同じ新座市に住んだ。
 (100%偶然なのだが、偶然にしてはすごい!)
最後の年も、大阪で演奏会を聴き、おつらそうな中、お話できた。

・図書館にあるレコ芸バックナンバーをコピーしている(今、最中)
・宇野推薦盤はほぼコンプリート。
 なんなら、80年代など、むかし推していたものも購入している
宇野さんの文体で書ける自信がある。

といった年季の入れようなのである。笑
宇野功芳が2014年に他界してから、クラシックをきく楽しみが半減したくらいだ。
自分は音楽をきくのも好きだが、同じくらいその音にまつわる文章(とりわけ宇野さん)を思い浮かべながら聴くのが好きだ。

焼肉の時、白ごはんがあると、よけい美味しいでしょう!? 

クラシックを聴く時も、宇野さんの推薦文を聴きながらだと、よろこびが倍増するんです。

そしてこの度ついに、もうひとつ夢がかなった。
宇野功芳が使っていたSP、ワーフェデールを入手したのだ。



宇野功芳が使っていたSPは、3パターンある。

①昭和32年 1957年(デビューして4年)
モノラル期→ワーフェデール スーパー12

②1960年代 ステレオ期
ウーファーにスーパー12とスコーカースーパー8、ツィーターにスーパー3を使った3way。

③1984年頃
上記3wayのスコーカーをgoodman axiom80にかえたシステム。
(エンクロージャー、その他は流用)

この3パターンである。
グッドマンは中古市場でも人気、値段も高く、手出ししずらい。
そもそも84年頃までスーパー8(27年!)を使い続けたし、ウーファーとツィーターはワーフェを最後まで使い続けていたので、「宇野功芳の音」は、スーパー8で分かると考えた。
そこで運良く、super 8の中古を入手したというわけである。

このユニットで、ワルターの40番を視聴し、クナッパーツブッシュの批評を書いていたのかと思うと、胸が高鳴った。
super8は、20cmのフルレンジ。
箱は、少し前に、super8用に使用していたという箱を入手していた。


果たして音は、、、、

実は、最初聴いた時、古臭い音だと感じた。
そして高域にピークがあるなぁと感じたのだ。
また音が硬いな~と、
しかし約一ヶ月経った今は、完全にいい感じである。

ひとことでいうと音にコクがある。
ユニットは重量級だが、それにみあうだけの音の重厚感、がある。
音の速度はアルテックだが、補ってあまりある濃厚さだ。
芯のある音、密度感のある音といってもよい。

レンジは新しいモデルと比べると狭めだが、低音もゴリっとした音がでて、フルレンジで十分いける。
割りと大きめの箱なので、面でくる「音の塊」も十分である。

情報量も多い。
届いた当初は、半世紀以上前のユニット、果たして音が出るのかという印象だったが、今は完全に認識が変わった。
ALTECは売却、スーパー 8を一軍いりだ。

もう少し特徴を(誇張して)述べると、このSPできくと、近接マイクぽくきこえる。
オンマイク気味にきこえる。
むかしのデッカの録音風にきこえる。
したがって、演奏家のやりたいことがアラも含めよく分かる。
「ファーストヴァイオリンがよくきこえる」「情報量が多い」と宇野宅の3Wayについて山ノ内さんが述べられていたが、たしかに、super8もそんな感じで、批評するという観点からすると、このSPはいい。
力強く、コクがある。

よいところ
・情報量が多い。
・音にコクがある。
・以外と、箱もよい(10kg以上あり、シンプルだがしっかりしている。)
・高域に華やぎがある。
・ともかく、芯のある音

わるいところ
・音場が、今ふうに広がらない。ベタっと平面的
 (その分、音の塊が面でリスナーに飛ぶかんじ)
・レンジが広い感じはない
 (中域重視の感じ、実際でていないわけではない。)
・今風の音ずくりではない。(今風を知らないが、音が見える、立体感のある音)

実は、うちでクラシックの鑑賞会を(コロナ前)よくやっていた。
そのメンバーの一人(38cm使い)にきいていただいたところ、「ALTECよりよいのでは、宇野さんが使っていたのが分かる」との感想。
高域の華やぎについては、「エージングで変わる可能性あり、リスニング位置によっても変わる」とのこと。
実際、その時から、2周間たった今、高域の変な華やぎは大分とれ、これなら、12分に合格点だ。

そもそも宇野さんはこんな音が好きだったのか、という感情もある。
非常に音に芯があり、コクのある音だ。

昨日、ザンデルリンクのブラームス4番(新盤)をきいたのだが、ホールに残響が溶けていく様が分かり、「このSPいいんじゃね?」と悦に入った次第。(続く、、、)

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