ALTEC その後

すっかりなじんできたALTEC。
前回書いた①と②の問題。
すなわち、②フォルテで音が割れるというかラジカセぽく響く。
これは全くなくなった、エージングかもしれない。

①のピアノの重量感を持った響き。
これは慣れてきた。笑 
ALTECの特徴なのだと思うが、低音、出てはいるのだが、「重み」のある低音ではない。
スピード感のある、軽めの低音なのだ。
おそらくそのせいで、ピアノの「ゴーン」という音がいまいちなのだと思う。
しかしそれは優秀なSPと比較すればの話であって、ALTECできいている分には気にならない。

②のフォルテで、ラジカセぽい音がしたのも、不思議だ。
今では、マタチッチのベト7の、いかにもマタちゃんライブといった「ゴーン」というフォルテッシモが最高だ。


久しぶりにDENONのSPに繋ぎ変えた。
ALTECに対して、大変きまじめな音だ。ウーファーが15cmくらいのためか、音がタイトだ。
緻密で、高学歴のサラリーマンのようだ。
ALTECの野放図な感じではなく、きっちりしている。
整理された音、なんとなく勉強している気持ちになる。

マタチッチはあの野放図感はない。
とはいえ、レベルは大変高い。
当時のフラッグシップで、ペア15万。気合が入っている。
マイケル・ジャクソンはモニターSPできくようで、すべて過不足ないが、ALTECの抜けるようなスカッとした快感だけはない。

それから全体的に、ALTECのほうが、20cmあるので、低音その他が楽々出ている感じがした。
僕のようにオケ中心の人間に、この点は貴重だ。
余裕があるというか。

あとは、リスナーの聴き方の感性にもよると思う。
スコアを見ながら勉強したい人はDENONがよいのかもしれない。

しかし、音楽を弾むように鳴らすALTEC、には他に代えがたい魅力がある。
箱はチープだし、重量も軽い。
どうしてこんなに音楽的に楽しい音が出てくるのか不思議だ。
部屋に音楽が満ち溢れる感がALTECにはある。
(DENONはきちっと正三角形で聴いてね、みたいなまじめさ。)

それから中域の質感、特に声の帯域だ。
ロベルト・ホルという歌手が好きで、リッピングしている。
テストがてら聴いてみるとこれがすごく魅力的。
ブラームスとレーガーの歌曲集。ブラームスの歌曲のあの和声のアンニュイな感じ、ホルの包み込むような声がたまらなく魅力的なのだ。
こんなに嬉しいことはない!

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