
ALTECのスピーカー(409-8E 同軸20cm +謎の国産箱)を購入した。
昨日届いたのだが、これが素晴らしい。
音に説得力がある。
訴求力があるというか。
欠点もある、
1、ピアノの音が貧弱、(痩せた感じ、ゴーンという音がでない)
2、オケのトゥッティで混濁する、(大げさにいうとラジカセぽい音になる)
3、下の帯域がもうちょい出てほしい。
2、は僕のような「オケが7割」の人間にとっては致命的なはずである。
にもかかわらず、二日目にして「こっちをメインにしようかな」がほぼ確定なのだ。
情報量は、むしろDENONやDynaudioより多い。
自分は、オーディオの基準として、「宇野功芳の批評が分かる、」というのをひとつ置いている。
宇野さんの批評は情報量が多い。例えば今までプレートル、ピンと来なかったが、ALTECだと宇野さんの言いたかったことが分かる。
宇野さん、マーラー 6番のプレートル評
~第1楽章は5番の冒頭と同じように速いテンポで流麗に開始される。各楽器のバランスは労苦に整えられ、むしろバランスのとりすぎさえ感じられる。しかし、だまされてはならない。ティンパニの死の動機が突然とどろき渡る。死の予告いや宣告だ。アルマの主題は速いテンポで切るように歌いぬく。風のように吹きすぎる。曲が進むにつれて音彩は意味を増し、速いテンポは前進性を増す。~(マーラー 6番)
ALTECで改めて、聴くと、確かにすごさが分かる。
自分が好きなのは、マーツァルだったり、大植さんなのだが、ALTECだと、プレートルの「狂」の部分が伝わるのだ。こんなに嬉しいことはない。
一つ考えられるのは、宇野さんのSPも、Goodman Axiom80やワーフェデールといった古いタイプの能率が高いSPだったということだ。
(そしてこれは偶然ではないと思うが、ピアノが立派に響かない、といつも述べていた。)
ALTECも98dbくらいあるようだ。
この手のタイプの方が、なにかアドバンテージがあるのではないだろうか。
世は、小型で低音を出すために能率低めが流行っているが、どうなのだろう、僕は低能率タイプで「元気のある音」にであったことがない。
現用のDENONを選ぶさいも、能率が低すぎない、がひとつの要素だった。
要は、両方のタイプが販売されるべきだと思う。
今、ALTECを聴いて、むかしの長岡SPを思い出す。
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もうひとつは、コンフォートゾーンを出ることの大切さだ。
今回ALTECを購入した理由は、先日聴いた「アナログレコード倶楽部」という図書館二階で行われているイベントで聴いた「604」という38cmの音が素晴らしかったからだ。
曲は、フルトヴェングラー/VPOの晩年の「運命」。
まず演奏がものすごく覇気のある演奏で、僕のもつEMIのへなちょことは雲泥の差だ。
演奏自体が別物に聴こえる。
この時のSPが、ALTECの38cmで、空間が広かったので(30畳くらいか)眼の前でVPOが演奏しているようだった。
無骨で、優美ではないが、音に芯があり、ザッハリッヒ。
ALTECというとジャズのイメージがあったが、クラシックも全然いける。
こういう体験ができたのも、人の紹介やコンフォートゾーンを出たから得られたのだと思う。
とはいえ、このときの音は、空間が巨大すぎて、現実的ではない。
「まぁ、こんな音も世の中にはあるのか、」程度の認識だった。
それが、今回偶然、ネットで安かったので、ぽちった(正直にいうと、買うときに、売ったらいくらくらいか調べた。つまり失敗覚悟で購入。)ら、大成功だったというわけだ。
実は、その日、「人生はじめて大学病院で検査」というストレスフルな状況であったため、検査終わったら、購入してやれ!というノリだったのだ。
結果、検査は無事終了、ALTECはよい音!というわけで、ルンルンなのだ!
ALTECの音そのものについて、はもう2、3日してからまとめたい。

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