ワーフェデール Wharfedale super 8、絶好調である。
宇野功芳推薦盤がよけいに輝かしい。
このユニットは、やはりモノラルを眼目にして作られているのか、ALTECに比べ、間接音成分が少ない。
同じ音源をかけると、ALTECのほうがライブに響く。
ALTECはスピード感は抜群だが、ワーフェと比べると、音色感、音色、質感で大きな差が出てしまう。
マイルス専用ならALTECだが(これはまじで素晴らしい)、残念ながら、自分は95%クラシック(しかもオケ中心)である。
ワーフェにしてから、おどろいたのは、モノーラル期のワルターが実に自信のある、厚みのある音で鳴り響く、ことだ。
一番おどろいたのは、宇野さん自身が指揮した「戴冠ミサ」(新星日響)だ。
従来は凡演だと思っていたのだが、それはオフマイクすぎる録音に難があった、ということが、ワーフェに変えてから分かった。
エンジニアは雰囲気をだすために、オフにしたのだろうが、合唱のオフはむずかしい。
下手をするとなにを歌っているか分からないものになる。
ラジカセなどで再生しようものなら致命的だ。
それがワーフェで再生すると、「名演!」とまでいかないが、「あ、指揮者はこういうことやりたかったのね」ということが分かる。
コーラスの表情が実によく分かるのだ。
自分はこの曲大好きとまで、まだいかないのだが、やわらかいTimといい、宇野さんの指揮の意図は伝わってくる。
この曲、むかしから宇野さんは、「グロスマン」をずっと推薦していた。
いわく、「ヨッフムもクーベリックもカスカス。ブリュッヘンなど、怒鳴られているようだ。(なんとブリュッヘン盤の初出ライナーは宇野さんだった。その時はそこまでけなしていなかった)」
ところが、そのフェルディナンド・グロスマンは、おおむかし、フィリップスでCD化されたのみ。
当時は、ユニオンでも見かけたことがなかった。
ところが、当時(10年ほど前か)、mixiでそんなことを書いたら、CDをお持ちの方が、「完全コピー」のような形でブックレットともども再現して、郵送で送ってくださった。
忘れられない出来事である。
そんな幻の名盤、グロスマンもなんと検索するとyoutubeにあった。
ちなみに自分の一押しの演奏は、ピノックだ。
テンポがはやく、歌手たちも超絶豪華で、活き活きとしている。
Credoのテンポのグングン伸びていく、快活さは、なにものにも代えがたい。
これに比べると、グロスマンは、申し訳ないが、歌手、オケ、録音、二流ぽく響いてしまう。

ふと、思い出して、スクラップブックから。94年ごろ。
当時、FM-FANに連載されていた記事。今読み返すとと、歌詞の発音の仕方「ラテン語のドイツ発音等」にまで言及している、そこまで細かく聴いたことがないよ、アタシ!。
とはいえ、宇野さんは、晩年の『モーツァルト 奇跡の音楽を聴く』では相変わらずグロスマンのみを推している。ピノックは忘れさられた模様。
自分がインタビュアーだったら(この本は語りおろし)、「先生!ピノック忘れていませんか!」と突っ込んでいたと思う。(笑)
(というか宇野さんは、少年合唱を偏愛しているきらいがある。フォーレのレクイエムしかり。自分はあの感性は、ピンとこない。)
グロスマンについては、オーディオ的に、もう一点、指摘したい点があるのだが、これはまたの機会に。
ワーフェ万歳!そしてALTECよ、ありがとう!!!


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